めざすゴールは霧の中…。
卒論に限らず、誰もがそんなモヤモヤ感&ヤキモキ感を抱いた経験はあるのでは?
もちろんかくいう、企画書やコラム、テキストなど物書き・編集を稼業にする筆者もそう。
いわんや学生さんをや―
というわけで作ってみたのが「らくらく卒論3ステップ・フォーマット」です。
過去の卒論指導やプレゼン授業の経験から「卒論の壁」が幾つかわかりました。
期限も迫った晩秋のある日、
「先生、もーダメかもー」と弱音を吐きつつ、ある男子学生がやってきました。
諦めかけていた彼は、次のような悩みをうちあけました。
【お悩み①】Webで調べものや作業しているとつい他ごとに走ってしまう
【お悩み②】何をテーマにどうまとめたらいいのか見当がつかない
【お悩み③】長文なんて書けない
というもの。
【お悩み①】は、情報の迷宮に入り込み、惑わされ、化かされ、誘惑につられ、つい脱線してしまう。
ならば対策を2つ。
<A>家がダメなら、カフェとか図書館を利用する。まわりの眼でもって誘惑を遮る、という対処法。
そしてもう一つ大事なのが、
<B>ネットという迷宮には必ず“羅針盤”(方位磁石)を持って入るようにする。
つまり、調べ物には際限がなく、情報の海ではとかく流されやすい。
だから卒論の『プロット(構成)』や『課題・問い』の設定をまずは先行させる。
そうした『プロット(構成)』や『課題・問い』の中から一つか二つを選び、
それを“羅針盤”として、フラフラ流されないようにする。目移りを防ぐというもの。
詳しくは後述しますが、
そんなことを含め、3つのステップとそのコツをいくつかアドバイスし、話し合い、
「こうすれば君にできないわけがない」と励ましました。
それから3か月後、諦めかけていた彼は、なんと!ビジネスコース学生の中で最優秀に選ばれました。
ちなみに私は指導だけ、審査や発表会には立ち会っていません。
彼からお礼のメールが届き、初めてそれを知りました。
その3つのステップが―、
STEP(1)テーマ(命題)設定
STEP(2)クエスチョン(問い・課題)設定
STEP(3)シナリオ(プロット)設定
です。
この3つを順にではなく、できるところから手を付けていくのが最大のコツ。
この3つのステップをこなしていけば、論文の輪郭ができあがる。
またそのためのヒントワードや設問、タイトル例などをA4シート2枚にまとめたのが
「らくらく卒論3ステップ・フォーマット」です。
当ブログではそれを公開し、順次解説していこうと思います。
PS:
このたびの熊本地震で大学や学生さんも直接的、間接的な被害をうけ、
学業にも支障が出ているようです。
いまは卒論どころじゃないという方もいるのかもしれません。
でももし、震災の影響や諸事情で、「卒論に困っている」という学生さんには、
個別の相談にものり、力になれればと思っています(もちろん無料で)ので、
気軽に問い合わせくださいね♪
tacky.meigei@gmail.com
滝沢 彰
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