続いて、テーマ設定のコツ5番目は―、
何かと何かを
「比べる(併記・照らし合わせ)」実験・研究に焦点を当て、テーマを絞り込めないか?」です。
比べるのは、「男と女」だったり、
「右脳と左脳」だったり。
あるいは、何かを起点に、
その「前と後」とか。「高い時と低い時」とか。
もちろん、卒論のフィールドにより、
>社会的な比較ネタ
>科(化)学的な比較ネタ
>芸術的な比較ネタ
などに分かれるのでしょうが、
比較それ自体をテーマにするのは、どの領域でも可能なはずですし、
そもそも、研究・実験とは比較検討することがその本質といってもいいでしょう。
では、どのような「比べる」方法や対象があるのか以下参考までに―。
社会的比較ネタなら―、
>ある社会的な出来事が起きる前と後で、何がどう違ってきたか
>ある技術の登場により、人の意識や行動、生活環境や労働環境がどう変化したか
科学的比較ネタなら―、
>エルニーニョ現象とラニーニャ現象では何が違い、その影響が何にどう現れるのか
>A環境とB環境において、ある同一植物の生育状況を観察したらどんな差が出たか
芸術的比較ネタなら―、
>東洋と西洋の音楽の起源や成り立ちはどう違ったか
>芸術が宗教によってどう違い、どんな共通点がみられるのか(意味、意義、様式など)
>日本の風景画(浮世絵)と西洋の風景画の考え方や美意識の違いは何か
ざっと思いつくままに羅列してみましたが、ヒントはつかめそうですか?
「比べる」ということは、「違い」や「変化」だけでなく、その逆の「類似性」や「普遍性」も含みます。
そんな「比べる」という切り口でのテーマ設定には、次のような自問をしてみましょう。
>何が、誰が、いつ、どこで、なぜ、どのように、どれくらい × 違ったか
>何が、誰が、いつ、どこで、なぜ、どのように、どれくらい × 変わったか
>何が、誰が、いつ、どこで、なぜ、どのように、どれくらい × 似ているのか
>何が、誰が、いつ、どこで、なぜ、どのように、どれくらい × 普遍的だったのか
>何が、誰が、いつ、どこで、なぜ、どのように、どれくらい × 差が出たのか
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