これだ!と思える卒論の切り口がなかなか見つからないあなた。
もしかしたら、「研究対象を何にしようか」目線に囚われ過ぎているかも。
そんな時は、「研究対象にどうアプローチするか(したか)」目線に変えてみましょう。
よくありがちな研究テーマでも、
アプローチの仕方次第で斬新な切り口に変えることができるからです。
熟した木の実だけ食べる鳥を「騙す」ことはできるか? もしそんな生態実験的アプローチがあったら興味を惹かれませんか? <青い実を食紅で着色して騙す><赤く熟した実に青臭い香りを振りかけて騙す>…といった。 論文のテーマが平凡でもアプローチ次第。その印象はガラリ変わってしまうものです♪ |
例えばー、
「貧困と差別」という、ありきたりで大きなテーマを仮に選んだとします。
それに関する文献・データは山ほど集まるでしょう。
しかし、それをまとめても、掴みどころのない資料集のような論文になりがち。
切り口が不鮮明だからです。
そこで、同じテーマでもアプローチの仕方を工夫してみる。
例えば、ホームレスに扮して研究のための調査をする。
ホームレスの人たちと一緒に暮らし、話を聞いたり、行動を観察したり、
ホームレスを装って道行く人の反応(差別や施し)を実体験したりー。
ちょっと極端な例ですが、そんなフィールドワークをすれば斬新な卒論として評価されるはず。
切り口が鮮やかになるからです。
さらに、アプローチそのものを論文の主題にしてしまうという手もあります。
例えば、「騙す」というアプローチを様々な研究課題に採り入れてみる。
テレビ番組に『モニタリング』という、人を騙して反応を観る番組があって人気のようですが、
それに近い感覚のアプローチですね。
「騙す」アプローチとしては……
>鳥と果実(上の写真)の例では、鳥を「騙す」。
>ホームレスに扮して世間の反応を観るのは、通行人を「騙す」こと。
>また、音響効果や視覚的作用を使って人の感覚を「騙す」実験をやってみる。
などがあります。
そうした「騙す」調査、「騙す」実験など、様々な「騙す」アプローチで、人間や動物の生態を観察する。
そんな切り口の卒論テーマがあってもいいわけです。
アプローチには、調査する、実験する、統計をとる、などがありますが、
「研究対象を何に」という目線から、、「どんなアプローチ手法で調査・実験するか」へと目線を替える。
そうすれば、探し求めていた切り口あざやかな卒論テーマが見つかるかもしれません。お試しあれ!
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